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成田空港を応援したい。

成田空港を(勝手に)全力で応援するブログです。空港、飛行機のことを中心に役立つ情報を書いていきます(*^ω^*)

成田空港の将来像が少し見える、新しい施設計画について

こんにちは、なりっぴです。

昨年12月6日付けで、成田空港の運営会社、NAAがこんなプレスリリースを出しました。

B滑走路南側エプロン等整備に関する空港の変更許可申請について

http://www.naa.jp/jp/press/pdf/20161206-henkokyoka.pdf

f:id:narippi:20170121160655p:plain

今回はこのPDFから見えてくる成田の将来計画についてつらつらと書きたいと思います。

滑走路の処理能力UPと駐機場増設

さて、このプレスリリースには次のように書かれています。

(略)年間発着枠 30 万回を念頭に、ピーク時間帯の空港処理能力を向上させる方策である A,B 滑走路 の高速離脱誘導路の再編を現在実施しており、再編後には時間当たりの滑走路の処理能力(以下、時間値)が現行の68回から72回へ拡大します。今般、時間値の拡大に対応したエプロン・誘導路を整備するため、航空法第43条に基づき、国土交通大臣へ空港の変更許可申請を行いました。

①エプロンの整備

時間値の拡大に対応するため、B 滑走路南側、第 2 ターミナル南側に新たにエプロンを整備します。

【新設するエプロンの面積:約181,000 ㎡】

【新設するスポットの数:15スポット】

②誘導路の整備

エプロンの整備に伴い、既存誘導路の切替えやエプロンと既存誘導路を結ぶ誘導路を整備します。

【新設する誘導路の長さ:約1,940m】

(略)

なお、エプロンについては東京オリンピック・パラリンピック競技大会前までに12スポットを整備し、残り3スポットについては上記完成予定期日までに継続して整備を行う予定です。(太字加工は筆者)

さてさて、この工事によって成田空港はどうなっていくのでしょうか?

 

ちなみに…

航空機を駐機するためのエリアのことをエプロンと言います。

航空機が駐機するためのひとつひとつの駐機場所のことを、スポットと言います。

年間の発着枠には余裕があるが、1時間あたりだと余裕がなくなっている成田空港

現在、成田空港の発着枠は最大年間30万回、1日あたりに直すと約800回です。実際には2016年の1月から11月までで約22万2,000回と1日あたり約650回に留まっています。

参考:成田空港運用状況

早朝や昼の空いている時間には発着枠にゆとりがあるためこの回数になっていますが、午後から夕方は枠がいっぱいで、航空会社が新しくその時間に便を設定したくてもできないのが現状です。

f:id:narippi:20170122082056p:plain

成田空港の更なる機能強化 計画段階環境配慮書より

(https://www.narita-kinoukyouka.jp/assessment/document/consideration_main.pdf

航空管制の世界では、一本の滑走路を同時に1機の飛行機しか使ってはいけないという鉄の掟があるため、発着回数を増やすには飛行機が滑走路上にいる時間を少なくするような対策を取るしかありません。

対策:高速離脱誘導路の整備

そこで考えられたのが滑走路からの高速離脱誘導路を整備する計画です。

高速離脱誘導路とは滑走路から斜めに伸びる誘導路のことで、到着機がスピードをそれほど落とさずに曲がることができるため滑走路からスムーズに離脱できます。

f:id:narippi:20170121161044p:plain

http://www.mlit.go.jp/common/001141078.pdf

すると、飛行機が滑走路にいる時間が短くてすむため、今よりも多くの飛行機が滑走路を使うことができ、それによって滑走路の処理能力、「時間値」が68回→72回に増えるというわけです。

成田には滑走路が2本あるので、滑走路1本あたり2回増える計算です。

1本の1時間あたりはたったの2回ですが、単純計算で4回/1時間×17時間(成田の運用時間6〜23時)×365日=25,000回/年も増えることになります。(上のPDFには空港処理能力拡大効果は約4万回とあります)

発着回数が増えるとスポットが足りない

ただ、今のままでは滑走路に飛行機が降りてきても、停めておく場所が足りません。

夕方出発する全日空便に乗ったことがある人は、バスで貨物地区まで連れていかれてフェデックスなどの貨物機に囲まれた場所で搭乗した経験があるかもしれません。

今の成田空港は、搭乗橋で直接飛行機に乗ることができるゲートが足りないため、貨物地区も使って駐機場所をなんとかやりくりしています。

じゃ、スポットをどこに増やすの?

このプレスリリースには個人的にはいろいろと見所がありまして、まずはその整備されるというエプロンについてです。

 

B滑走路の南側に作られるエプロンの場所、不便すぎない??????

 

思わず声…もとい文字が大きくなってしまいました。

ここ数年で、成田空港のエプロンは何ヶ所か拡張工事がなされました。スポットも合計で10くらい新設されたのですが、どれもターミナルビルから比較的近く、エプロンがそのまま外に広がったような感じです。

ここ数年で拡張されたのは、主にバスを使用しなければ行けないオープンスポットでしたが、それでもバスゲートからバスで5〜10分程度で到着する場所でした。

しかし今回のスポットは、プレスリリースの図面によれば、誘導路を2本挟んだ向こう側に新設される様子。

誘導路は航空機がどんどん行き交うため、乗客を乗せたバスや、ケータリングのトラック、その他航空機の運航に必要な車両・スタッフたちは誘導路を横断してスポットに向かうことができません。

滑走路に近い場所に高い橋をかけるなんてことも高さ制限的にありえないので、トンネルを掘るしかないです。

予想ですが、多分こんな感じです。

f:id:narippi:20170121204705p:plain

f:id:narippi:20170121211321p:plain

ちょっとわかりにくいのですが、誘導路の下を通す以上は道路を地下まで下げるためのスペースが必要になるため、誘導路が密集しているサテライト部分(図の左の方)から最短距離でトンネルを掘れるとも思えません。

多分上の(予想)のようなルートになるんじゃないでしょうか。

現在、第3ターミナル利用のバニラエアやスプリングジャパンがたまに整備地区のスポットを利用することがあり、そこに行くにもトンネルを通って行くしかないのですが、バスで軽く30分くらいかかります。

今回のエプロンも、乗客はおそらく20分くらいはバスに乗ることになるのでしょう…

PDFからチラ見えする将来の誘導路形状

それから個人的にさらに気になったのがPDFの右上、縮小された空港全体図の部分です。

ここを拡大すると、この部分が画像じゃなく図形データとして保持されていることが分かります。

f:id:narippi:20170121205651p:plain

PDFを拡大したもの

拡大した部分の下の方を見てみると…

A滑走路周辺の形状がだいぶ現在(下図)とは違うことが分かります。

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現在の成田空港(https://aisjapan.mlit.go.jp/より)

もしかするとPDFの図面の方は将来の計画ではこうなるだろうということを表しているのでしょうか?

だとするならば、この右側の四角の方は誘導路が斜めに交わっていたり複数の誘導路が交差していたり、パイロット泣かせの複雑な形状をしていますが、2本の平行誘導路と、それをつなぐ連絡誘導路というシンプルな形状になりそうです。少しは分かりやすくなってくれるといいのですが…

また、左側の四角の方は南風時に出発機がずらっと並ぶ部分ですが、滑走路の端まで2本の誘導路が並行することになり、それぞれの誘導路に出発機を並べることができるためより効率的な運用に繋がりそうです。

あくまでもこのPDFは案のひとつだとは思いますが、将来成田空港の形がどうなっていくのか楽しみです。B滑走路南側のエプロンはもう少し考え直してほしいとは思いますが…時間があれば私なりの案を書きたいと思います。

オリンピック・パラリンピックに向けて

いよいよあと3年半に迫った東京オリンピック・パラリンピック。整備計画ではそれまでにある程度の数のスポットは増えるようですが、当然それまでに航空需要は増えるでしょうし、果たして現在の計画で足りるのか…

泣いても笑っても2020年は来てしまうので、間に合うように頑張ってほしいものです。

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

www.love-narita.com

 

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