こんばんは、なりっぴです。おでんがおいしい季節ですね。
突然ですが、航空業界にはふたつの季節しかないのをご存知でしょうか?
繁忙期と閑散期?たしかにそれもひとつの分け方ではありますが、正解は夏と冬です。
しかも、季節の変わり目は全世界で明確に決まっています。
- 夏:3月最終日曜日〜
- 冬:10月最終日曜日〜
そう、毎年必ず3月の最後の日曜日からは「夏」であり、10月の最後の日曜日からは「冬」が始まるのです。
このそれぞれを、夏スケジュール、冬スケジュールと呼びます。
航空会社はそのスケジュールの変わり目に合わせて、新路線を就航させたり、便数を増やしたり減らしたりするわけです。
例えば、今から3月の便を予約しようとすると25日の分までしか予約できない航空会社がほとんどだと思います。
これは、2017年の夏は2017年3月26日から始まるため、まだ発着スケジュールの調整が終わっていなかったりするからですね。
さて、夏冬の2スケジュール制は国際線のダイヤ設定に大きく影響を与えているのをご存知でしょうか?
例えば、成田=ホノルル線を例に挙げてみましょう。
JALの781便は、ホノルルから成田に向かう便です。
JALが設定している夏の所要時間は8時間30分、冬の所要時間は9時間15分と、45分も違います。
日本航空 JL781便 フライト情報・時刻表 | FlyTeam(フライチーム)
それはなぜでしょうか?
冬は西から東に吹くジェット気流が強まるため、航空機は強い向かい風の中飛行することになります。
そのため、冬場は西に向かう航空便はその影響を大きく受け、余計に時間がかかることになります。
しかし所要時間がかかるということはその分燃料の消費も増えることになってしまい、経済的ではありません。航空会社やパイロットは少しでも風の影響が少ないルートや高度を選んで飛行します。
また、冬はジェット気流が強まるとは言え、夏スケジュールの最後の日と冬スケジュールの最初の日でそこまで違うということもありえませんよね?
そのため、たいてい冬スケジュール開始後の11月などは、日本着の便では予定の時間より1時間早着するということもざらにあります。
長距離便に乗るときや、スケジュールの変わり目に乗るときなど、最近のその便の傾向を調べたいときは、ぜひ以下の記事を参考にしてみてください。
narita.hatenablog.jp