いやまあ勝たなくてもいいんですけど。(タイトル)
仕事でドバイを経由してアフリカに行ってきました。仕事の付き合いもあり、超ラッキーなことにドバイ空港のエミレーツファーストクラスラウンジに入れることになりました!(もちろん席はエコノミー)
単なる一庶民であるところのわたくしがもうこの地を踏むことは二度とないでしょう…!でも神様もし私の日頃の行いをご覧になっていましたら再びここに来られるように祈っててください…そんな大した行いはしてないかもしれませんが…
とか思いながらラウンジをとにかくうろうろしてきましたので、少しでも私の高揚感が伝わるようなレポートを書きたいと思います。
エミレーツ航空といえば言わずもがな、UAEの超お金持ち航空会社です。先日100機目のエアバスA380を受領したとニュースになってました。
世界中のA380のだいたい半分をエミレーツ1社で持ってる計算になります。すごすぎます。
成田にもエミレーツのA380が1日1便来ています。しかも成田には1便しか就航してないのにもかかわらず、自社の豪華なラウンジを持っています。
成田のラウンジは、フライト出発時刻の4時間前からフライト出発までの4時間限定オープンです。約450人が乗れるA380とはいえ、ファーストクラスとビジネスクラスを合わせても約100席もありません。
たったそれだけのお客さんのために自社でラウンジを持つということがいかにすごいかお分かりでしょうか?
さて、成田からドバイ空港に到着して、第3ターミナルのエミレーツファーストクラスラウンジに向かいます。
第3ターミナルのすごいところは、ターミナル丸ごとエミレーツのA380のために作られているところです。
この写真に写っているのは、既にラウンジの内部です。見渡す限りのソファーがラウンジのものです。
この案内図はドバイ空港の案内図ですが、このフロア全てがファーストクラスラウンジです。
実はエミレーツの二階建てのA380は、一部の機体を除き2階が全てファーストクラスとビジネスクラスで占められています。
第3ターミナルは、免税店の立ち並ぶ出発ロビーのひとつ上の階が全てファーストクラスラウンジ、さらにそのひとつ上が全てビジネスクラスラウンジとなっています。
しかも、ファースト、ビジネスの各ラウンジは1フロア全てをラウンジとして使っているので、どのゲートを出発する便でもラウンジから直接飛行機の2階席に搭乗できるような造りとなっています。
そのため、上級顧客は「下々の乗客」とはまったく接することなく、ファーストやビジネスクラスに搭乗できるというわけです。徹底した差別化政策です。
さて、再びラウンジを見てみましょう。
ファーストクラスラウンジ内に2ヶ所あるメインダイニングでは、24時間いつでも好きな食べ物を取ることができるほか、ダイニング内の好きなソファーやダイニングテーブルに座って、メニューから好きな食べ物や飲み物をを注文することもできます。
また、ダイニングエリア以外のソファーに座ったとしても、
メニューから好きな食べ物を注文して持って来てもらうことももちろん可能です。
飛行機への搭乗は各駐機ゲートにラウンジ専用ゲートが設けられているため、出発時刻ギリギリまでくつろぐことが可能です!
私はノンアルコールのベリー系のカクテルに、前菜としてエビとアボカド、トマトのサラダを、
オニオングラタンスープ、
メインとしてクラブハウスサンドイッチを頼みました。
どうしても成田発着のエミレーツ便はドバイでの乗り継ぎ時間が行きも帰りも深夜になってしまうのですが、あまりの美味しさに深夜ということを意識しないまま食事を楽しんでしまいました。
ラウンジ内にはシャワーがあり、タオル、ひげそり、シャンプーなどのアメニティを完備し、ふわふわのスリッパも持ち帰りが可能。
同じフロアにはスパがあり、ラウンジ利用者は無料でマッサージが受けられます。
そのほかには広いキッズルームや、ファーストクラスラウンジ専用の免税店も完備。お酒もたくさん売ってるな〜とおもったら全部違う年数のグレンフィディックだったという。
さらに時間帯によっては靴磨きのサービスも受けられます。
とにかくそのサービスの凄さに圧倒されるドバイ空港のファーストクラスラウンジですが、やはり発着便のほとんどをエミレーツが運航しているドバイ空港ならではのサービスと言えるような気もします。
なぜなら、たくさんの航空会社が就航する空港では、各航空会社がそれぞれのサービスを提供する必要があり、ドバイのような1フロア独占ということは難しいからです。
この写真は、ドバイを出発するほとんどのフライトがエミレーツによって運航されていることを現していますが、実際この第3ターミナルはエミレーツがほぼ独占的に使用しています。(オーストラリアとロンドンを結ぶ通称カンガルールートでエミレーツのパートナーとして運航しているカンタスのA380もこのターミナルを使用しています)
また、24時間ほぼまんべんなくフライトがあり、いつでも乗客の利用が見込めることもこういう施設を作るメリットとなりそうです。
成田空港を見てみると、ターミナルごとに同じアライアンスの航空会社がある程度まとまっていますから、場所と値段とサービスの折り合いさえつけば、航空会社合同で成田でも展開できる余地があるかもしれません。
でもさすがにラウンジから直接各ゲートにアクセス&飛行機に搭乗ということは難しいかもしれませんが…
とにかく今言われているのは、超富裕層がいる中東や、最近急激に富裕層が増えている中国で、そういった層をターゲットとしたビジネスが伸びているそうです。
だからドバイ空港のファーストクラスラウンジも本当の富裕層が使うことは多分なくて、彼らは実際にはプライベートジェットを使うのでしょう。
でも航空会社のイメージ戦略としてこういった高級ラウンジを提供することは非常に有益です。
こんな快適なラウンジで乗り継ぎ時間を過ごせるなら、出張や旅行でどこかに行くのに積極的にエミレーツを利用するというインセンティブが働くからです。
一度このラウンジを体験してしまえば、わざわざ遠回りしてでもドバイで乗り継ぎたいと思う人が増えると思います(現に私がそうです笑)
ちなみにエミレーツのファーストクラスには、JALのマイルで乗ることができますよ。
15万マイルほどあればファーストクラスのドバイ乗り継ぎでヨーロッパ各都市や北米に行くことができるようです。
というわけでもう一度行ってみたいファーストクラスラウンジの話でした。
余談ですが、ドバイのラウンジ内の便器がTOTO製で、20年来の友人に再会したような気分になりました笑