こんにちは、なりっぴです。
パソコンでこのブログを表示すると、画面右側の私のプロフィール欄に「特技は飛行機の便名を聞いて行き先をだいたい当てられる」と書いてあると思いますが、実際のところ成田空港を発着する便ならだいたい分かると思います。
空港で働いているうちにいつの間にかなんとなく覚えてしまいました。
さらに、普段生活していてふと目に入った数字が成田空港発着の便名に使われていると、その航空会社と行き先を思い浮かべてしまいます。
例えば、車のナンバーが881だと「あ、バリ島だ」ってなります。ガルーダ・インドネシア航空の881便は成田発デンパサール(バリ島)行きだからです。
完全に職業病ですね。笑
今回は航空会社の便名の話。ある意味エースナンバーでもある、各社の「1便」がどこ発どこ行きか調べてみました。
突然ですがここで問題です
日本航空(JAL)の「1便」はどこ発どこ行きの便かわかりますか?
正解は、サンフランシスコ発羽田行きの便です。
日本航空は、1954年2月に日本の会社としては初めて国際線の定期輸送を開始しました。その路線こそ、羽田=ウェーク島(燃料補給)=ホノルル=サンフランシスコ線だったのです。
2010年の羽田空港再国際化まではサンフランシスコ→成田がJAL1便でしたが、2010年の10月31日からサンフランシスコ→羽田がJAL1便となっています。
JAL1/2便が羽田発着に! : 借金君の「くう・ねる・あそぶ」
1便に各社の戦略・歴史あり
トップナンバーである「1」という数字をつけるからには、各社とも自社の戦略をアピールしたり、その歴史を反映させたりするものだと思います。
例えば、メキシコを拠点とするアエロメヒコは、1便をメキシコシティ発マドリード行きとしています。メキシコの旧宗主国はスペインですし、最初の国際線就航都市はマドリードでした。
ただ、もちろん1便が存在しない航空会社も多数あります。
成田に就航している航空会社を調べたところ、1便が「ない」会社の方が多かったです。そんな中で、「ある」会社の1便が、どこからどこへ飛んでいるのかを表にしてまとめました。経由地がある場合はそれも書いています。
各社の「1便」表
2017年2月現在、定期便として就航しているものを載せています。
flightawareで調べたので経由便などの漏れがあるかもしれません。その場合はコメントなどで教えていただけると幸いです。
航空会社 | 出発地 | 目的地 | 経由地 |
アメリカン航空(AA) | ニューヨーク・JFK | ロサンゼルス | |
アエロメヒコ(AM) | メキシコシティ | マドリード | |
全日本空輸(NH) | ワシントン・ダレス | 成田 | |
ニュージーランド航空(NZ) | ロンドン・ヒースロー | オークランド | ロサンゼルス |
ブリティッシュ・ エアウェイズ(BA) |
ロンドン・シティ | ニューヨーク・JFK | シャノン (アイルランド) |
チャイナエアライン(CI) | ホノルル | 台北・桃園 | |
デルタ航空(DL) | ロンドン・ヒースロー | ニューヨーク・JFK | |
エティハド航空(EY) | アブダビ | フランクフルト | |
日本航空(JL) | サンフランシスコ | 羽田 | |
ジェットスター(JQ) | メルボルン | ホノルル | |
大韓航空(KE) | ソウル・インチョン | ホノルル | 成田 |
マレーシア航空(MH) | ロンドン・ヒースロー | クアラルンプール | |
カンタス航空(QF) | シドニー | ロンドン・ヒースロー | ドバイ |
カタール航空(QR) | ドーハ | ロンドン・ヒースロー | |
スカンジナビア航空(SK) | ルレオ(スウェーデン) | ストックホルム・ アーランダ |
|
シンガポール航空(SQ) | サンフランシスコ | シンガポール | 香港 |
ターキッシュ エアラインズ(TK) |
イスタンブール | ニューヨーク・JFK | |
エミレーツ航空(EK) | ドバイ | ロンドン・ヒースロー | |
ユナイテッド航空(UA) | サンフランシスコ | シンガポール |
こう見ると、ニューヨーク・ジョンFケネディ空港(JFK)と、ロンドン・ヒースロー空港(LHR)が圧倒的に多いです。
JFKはAA,BA,DL,TKの4社、LHRはNZ,DL,MH,QF,QR,EKの6社が1便を飛ばしています。
成田については、全日空のアメリカの首都ワシントンDCからの便、大韓航空のソウルから成田を経由してホノルルへの便があります。
2016年の夏スケジュールでは、エアカナダがトロント→成田線に1便をつけていましたが、冬スケジュールになってトロント線が羽田空港に移ってから成田便は運休となっています。
また、過去にユナイテッド航空のヒューストン→成田線も1便だったことがあります。*1
ブリティッシュ・エアウェイズ、BA1便
BAの1便は、ロンドンの中心部に最も近いロンドン・シティ空港とニューヨーク・ジョンFケネディ空港とを結ぶビジネス客向けの路線です。
使用機材はA318とかなり小さめ。しかしその中は、全席フルフラットシートのビジネスクラス。わずか32席しかありません。
忙しいビジネスマン向けに、スピーディに搭乗できるサービスもあるようです。
お客様の大切なお時間を尊重し、弊社ではチェックインからご搭乗までの所要時間をできる限り短縮しています:
専用チェックイン・デスク
最短チェックイン時刻:ニューヨークでは出発の45分前、ロンドンでは出発の15分前(預け入れ荷物をお持ちの場合は20分)
スピーディなファスト・トラック・セキュリティ
ロンドン・シティ空港でのファストトラック・アライバル
国際線でチェックイン締め切り15分前とはなかなかすごいですね。
このBA1便は途中でアイルランド西部のシャノン空港を経由します。ロンドン・シティ空港の滑走路は1500mしかないため、ニューヨークまで必要な燃料を全て積んで離陸することができず、シャノンでいったん給油が必要になるためです。
ただ乗客はその給油のために止まっている間、シャノン空港でアメリカの入国手続ができるそうです。
ニューヨークに着いてから入国審査の列に並ばなくて良いため、時間がかかるという経由便の不利な点を充分補っていると言えます。
スカンジナビア航空、SK1便
北欧のデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの航空会社、スカンジナビア航空。その1便はスウェーデン北部のルレオという都市から首都ストックホルムに向かう便です。
…なぜこの路線?
ちらっと検索しましたが見つけられませんでした…ご存じの方がいたら教えてくださいm(_ _)m
ユナイテッド航空、UA1便
2017年2月現在、ユナイテッド航空の1便はサンフランシスコ発シンガポール行きの便です。この便の飛行距離はなんと約14,000km。地球約1/3周もの距離をノンストップで飛んでいます。
冬場の飛行時間は17時間超え。エコノミークラスだとかなり体のあちこちが痛くなりそうな路線です。想像しただけで乗りたくない…笑
一方、シンガポール航空の1便は同じくサンフランシスコからシンガポール行きの便ですが、途中香港を経由します。これくらいがちょうど良さそうですよね。
今回は各社の1便について調べてみました。それでは!