とにかくおいしいパンが食べたい。しかも夜中に急に。
こんな貴族のような願いを叶えてくれる店が東京にある。
そう、眠らない街TOKYOには、24時間年中無休でおいしいデニッシュ食パンを焼き続け、その場で即できたてを購入できるパン屋が存在するのだ!!(ナ、ナンダッテー
その名はモンシェール
「モンシェール」は東京の東側、江東区の東陽町に工場と店舗を構えるパン屋である。
東陽町でピンとこなくても、東京都の運転免許センターがあるといえば、ああと思い出す人が多いかもしれない。
地下鉄東西線の東陽町駅から歩いていくと、閑静な住宅街の中に急にパンの焼けるいい匂いが漂い始める。
匂いの先にあるのが、モンシェールの工場とその直営店だ。
簡素化された販売システム
店舗と言っても工場の軒先にカウンターが設置してあるだけ。呼び鈴を鳴らすと中の工場で忙しく働いている人が「何本?」と聞いてくれるので購入したい本数を告げるシステムとなっている。
本数を言うと、5秒後には手提げの紙袋に入った食パンが手渡される。1本(食パン2斤分)は980円なので、千円札を財布から取り出したそのときには、既にスタッフの手には20円が握られており、ものの30秒程度で受け渡しは完了する。なんなら1分後には食べられる。
店名の謎
グーグルなどで検索すると「モンシェール・ミホ」と書いてあるページが多いが、お店のどこにもミホという文字はなかったような気がする。
- ジャンル:パン
- 住所: 江東区東陽5-24-10
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- (写真提供:宇宙戦士たろおじさん)
モンシェールといえばロールケーキブームの火付け役となった堂島ロールを作っている同名の会社があるため、それと区別するためだろうか?それともロゴの「ル」の隙間に書かれた部分を実は「ミホ」と読むのだろうか?それとももう、ミホとは別れてしまったのだろうか?
普段はプレーンのみ、他の味は予約にて
パンが欲しい人はベルを鳴らして知らせるシステム。
デニッシュパンは、通常プレーン2斤サイズのみが販売されているようだ。日や時間帯によっては、それ以外のサイズや味のパンが買えるらしい。
年中無休24時間超うまいデニッシュ食パンが買える工場「モンシェール・ミホ 東陽町工場」 - 東京スカイツリー周辺の下町を地元ライターが丁寧に紹介|ぐるっとスカイツリー
こちらの記事ではたまたま行ったときにプレーン以外も売っていたと書いてある。今回は2斤の他に3斤サイズも売られていた。
通常は、プレーン2斤サイズ以外が欲しい場合は事前に予約が必要なようだ。
予約から受取りまで4日必要(年中無休なので、営業日という概念がない)。
ちなみに2017年の3〜5月の季節限定商品は、黒蜜きなこ餡と、バナナシナモン。どちらもかなりおいしそう。
というわけで、予約をせず急に思い立って行った私はプレーン(2斤)を購入。
手渡された紙袋は食パン2斤分とは思えないほどずっしり重く、いやがうえにも期待が高まる。このまま路上で袋を開けて食べたい衝動に駆られるが、なんとか電車に乗り家まで持ち帰った。
まずはそのままで
まずは、ぶ厚めにスライスしたパンをそのまま食べてみる。
ふわふわのパンがくちびるに当たる感触が気持ちいい。空気を含んだ生地なのでふわふわしているが、生地がしっかりしていて食べごたえがかなりある。
パンを持った手がテカテカに光るほどバターが入っている(原材料を見ると、ファットスプレッドもかなり入っている)ようで、しっとり甘めのパンとなっている。
衝撃的なのが、端っこの耳の部分も柔らかくしっとりしてとても美味しかったこと。
普通の食パンだと端の部分はどうしても固めだが、このデニッシュ食パンはむしろ耳ばかり食べたいくらいである。
トーストしてもおいしい
パンは1枚ずつ切り分けてラップに包んで冷凍するのが一番美味しく食べられる。
翌朝は冷凍庫から出したものをトーストして食べてみた。
バターをたくさん使った生地に追いバターでバターを染み込ませる。これがまためちゃくちゃおいしかった。油と小麦粉は脳に直接訴えかけてくるうまさがあると思う。カロリーは正義だ。
ちなみに冷凍などしない場合の消費期限は製造日を含めて5日間。これならおみやげに持っていくこともできるだろう。持ち運び中ずっと、袋から漂ういいにおいの誘惑に耐える必要があるが。
伊集院光氏もラジオで絶賛
実は私がモンシェールを知ったきっかけは、伊集院光さんがラジオ「深夜の馬鹿力」で絶賛しているのを聞いたから。
夜中の3時でもパンを売っている、それもめちゃくちゃ美味しいパンを売っている店が東陽町にあり、チャリをこいで行ってきた、というようなトークだった。
パンのおいしさが忘れられず、夜中にかみさんに頼み込んで車で連れて行ってもらい、帰宅してパンを全部食った、、というような話もしていたと記憶している。(伊集院さんは車の免許を持っていない)
次は予約して行きたい
それ以来、東陽町に行ったらパン、東陽町に行ったらパン、とずっと思っていたのが今回行くことができてよかった。
次は1300円のつぶあんを予約してゲットしたいと思う。それにしても冷凍にまだ何枚か残っているパンを食べてしまうのが惜しい。
お店の場所はこちら
東陽町駅1番出口から徒歩5分程度。
パンを切るならパン切り包丁は必需品。
先日の『マツコの知らない世界』で紹介されていたパン切り包丁が波刃じゃないのにスッと切れていて衝撃的だった。かなり欲しいのだが1万円もするし、テレビのせいか品切れ中…