前々から行ってみたかったアマン東京のブラックアフタヌーンティーに、妻と二人で行ってきた。平日にもかかわらず結構賑わっており、改めてアマンのブラックアフタヌーンティーの人気の高さを思い知った。(2017年6月訪問)
アマン東京のブラックアフタヌーンティーとは?
アマン東京は、2014年末に東京・大手町にオープンした都市型高級ホテル。大手町タワー(現在はみずほFG本社とみずほ銀行本店が入居)の33階より上にあり、客室からは皇居を始めとする都心部の眺望が売りとなっている。
そのアマン東京33階にあるラウンジで提供されているのが、黒を基調とした「ブラックアフタヌーンティー」である。
検索すると「予約は3ヶ月待ち」などと書かれているが、私たちは何でもない平日に行ったので、なんと2日前の電話であっさり予約できた。
ちなみにアフタヌーンティーというからには午後の時間帯のみの提供かと思いきや、なんと11:30から夜の21:30まで楽しめる。実際私たちが行ったとき(13時過ぎ)もほぼ全ての客がブラックなアフタヌーンティーを注文しており、その人気の高さ故に提供時間も長いのだろうが、言ってみれば節操はない。
アフタヌーンティーは、ちょっとした食事やお菓子をつまみながらお茶を楽しむものであり、アマン東京でも飲み物は自由に何杯でも飲める。2時間半という制限時間はあるがおおむね満足できると思う。ただしここではそのシステム上、4人など多めの人数で行ったほうがより楽しめると思う(詳細は後述)。
ラウンジ
大手町タワーの1階入り口(これがものすごく分かりづらく、初めての人は迷うかも)から建物に入ると、スタッフが内側のドアを開けて「こんにちは」と声をかけてくれる。
初めてだったのでキョロキョロしていたら「ご案内いたしましょうか?(ニッコリ)」と助け舟を出してくれたので「あ、アフタヌーンティーに…」と告げると、横にあるホテル直通のエレベーターに案内された。
エレベーターのボタンはあまりに無駄がなさすぎて、ここは一切迷うことはないので安心してほしい。
上の階で降りると、ここでもスタッフが「こんにちは」と声をかけてくれる。その先にはものすごく天井の高い空間が広がっており、「こ、ここがAMAN TOKYO…」と思いながら正面のラウンジのスタッフに声をかけると、席に案内される仕組みである。
エレベーターを降りたところにもフロントっぽいものがあるが、そこの人に名前を告げてもラウンジで直接言うように言われてしまったので上級者ぶりたい人は直接ラウンジに進もう。
驚くほど天井が高いラウンジで、私たちは特に予約の際に席を指定したわけではなかったが、運良く窓際のソファー席に通された。
窓際と言っても窓を背にして座る席なので、目の前の広いソファー席で窓の方を向いてお茶しているマダムたちとたまに目が合ってしまうのが少し残念。向こうも同じ気分だろうが…
振り返って窓からは皇居、その向こうに新宿の高層ビル群が見える。この日は霞んでいたため見えなかったが、冬の晴れた日などは富士山も見えると思う。
ソファー自体の座りごこちは良く、奥行きもあるのでゆったり寝そべることもできる。お茶でたぷたぷになったお腹を休めるには最高!である。
ただ注意したいのは、もしかすると運悪く窓の見えないロビー側の席に案内されてしまうかもしれない。
写真右端のくぼみがエレベーターホール、左側がラウンジである。
左側に座っている女性4人組の席からはあまり眺望がよろしくないので、もし可能そうなら予約の際に窓が見える席希望と伝えるといいかもしれない。
アフタヌーンティー
席につくと最初に飲む飲み物を聞かれたので、季節のアイスティーとして柑橘系の香りが爽やかな「シトラスサンシャイン」と、ピーチの甘い香りとベルガモットの華やかな香りが素敵な「ピーチベルガモット」の二種類があったので、それぞれオーダーした。
アフタヌーンティーは、3段構造の食事・デザート+「枇杷とジャスミンティーのジュレ」+スコーンという構成でやってくる。
手前の小さいグラスがジュレで、下の白い層はライチのペーストが入っていた。奥の3段は、下段にちょっとした食事、中段と上段には甘いものが所狭しと並んでいる。
下段の食事は、竹炭の入った黒いバンズでハムを挟んだサンドイッチ、ツナとレタスのラップサンド、ホワイトコーンのタルト、これまた黒いワッフルコーンに入ったラベンダーの香りのチーズムース。特にタルトがコーンの甘味が引き立っていておいしかった。
スコーンは後から焼き立てを持ってきてくれた。プレーンと抹茶あずきがひとつずつで、付け合わせはクロテッドクリーム・はちみつ・イチゴジャム・アプリコットジャム。クロテッドクリーム最高。
中段には、右奥から時計回りに、パッションフルーツとオレンジのケーキ、バナナとキャラメルのプチシュー、マンゴーとチーズムース ココナッツダッコワーズ、パイナップルのタルト。
ファッションをイメージしているという上段には、チョコレートでできたハイヒールとバッグとダイヤモンド。ダイヤモンドの中には氷砂糖のような小粒の砂糖が、ハイヒールの中には柔らかいキャラメルクリームが、バッグの中にはベリーとピスタチオが、それぞれ入っている。
お茶も飲みながら下段から順番に食べていくと、中段を終えたくらいで「あれ、結構お腹いっぱいだぞ…」となり、上段は「全部チョコか…」となる。
私は男性の中では結構甘いもの好きな方だと思うのだが、それでもバッグ・ハイヒールを食べたところで「もういいや」となり、ダイヤモンドは残してしまった。
「自由に好きなものを」ではない飲み物オーダー
さて飲み物についてだが、私が行ったときは
- ブラックティー(ダージリンなど) 4種類
- フレーバーティー(トロピカルオレンジなど) 6種類
- ハーブティー(カモミールなど) 4種類
- デカフェティー
- アイスティー 2種類
- 日本茶(玄米茶・ほうじ茶・煎茶)
- コーヒー(カプチーノやカフェラテ、デカフェもあり)
という品揃えだった。
冷たい飲み物は、アイスティーとアイスコーヒー、アイスカフェラテしかない。また、カフェインが苦手な方や、妊娠中・授乳中などでカフェインを控えている方はほとんど選択肢がないので注意されたい。
まあ冷たいものがそこまでないのも、カフェインが入っている飲み物ばかりなのも、「アフタヌーンティー」を楽しみに行っているのだから文句はない。言えば水もくれるし。
それよりも、「お茶は4杯分くらいはあるポットで来る、飲みきったら新しいものをオーダー可能」というなんとも貧乏なシステムはもう少しなんとかならないだろうか?
ポットはカップ3〜4杯分くらいの量があり、二人で行くとあまりたくさんの種類を味わうことができない。ロウソクの入ったティーウォーマーの上にポットが置かれるので温かい状態で置いておくことはできるのだが…
オーダーしたお茶を味見してみて1杯くらいでいいかなと思っても、次を頼むにはある程度減らさねばならない。一度カップは空にし、ポットには半分くらい入っている状態で次のを頼んだところ、無言でカップになみなみ注がれてからポットを回収されたのには非常に閉口した。もういらないから次を注文したのに…
また、2時間程度で「ラストオーダーをお伺いします」と言われてしまうので、少し慌ただしく感じたのも残念。
ポイント
いいところ
- 贅沢な空間でゆったりとお茶を楽しめる
- 窓からの景色が素晴らしい
- 食べ物はどれもおいしい
注意したいところ
- できれば窓の方の席を指定したい
- 少人数で行くとあまり多くの種類のお茶を楽しめない
といったところ。ちなみに貧乏性な私はポットで4杯分のお茶を飲んだため、カフェインのせいで夜までずっと目が冴えてしまった。笑
成田空港からの行き方
成田空港からアマン東京へはリムジンバスが運行している。空港発8本、空港行き5本が毎日運行されているので便利。
東京シティエアターミナル(T-CAT)・東京駅・日本橋エリア|リムジンバスの東京空港交通
アフタヌーンティーはこちらもオススメ
都内でアフタヌーンティーといえば、渋谷にあるセルリアンタワー東急ホテル内ラウンジ「坐忘」でも楽しめる。こちらはちゃんと一人分ずつ食べ物があの3段ので来るし、飲み物も各自思い思いに注文できる。もちろんちゃんとティーポットで来るが、無理なく飲みきれるサイズである。
というわけで、一度くらいは話題作りのために(SNS映えもするし)行ってみてもいいかな、というアマン東京のブラックアフタヌーンティーでした。