飛行機好きならみんな知っているであろうFlightradar24。
全世界の(有志によってカバーされている範囲の)飛行機の位置が地図上でリアルタイムで確認できるほか、過去のデータも見ることができる。
私はiOS版の有料アプリ(買い切りタイプで120円くらいだったような気がする)もiPhoneに入れているが、先日「新しいアプリに切り替えてくれたら古い有料アプリを使っている人は3ヶ月間アップグレードが無料」という広告が出てきたので試しに新しい方をダウンロード、さらにゴールド会員にアップグレードしてみた。
そしたら、ゴールド会員良すぎいい!!もっと早くアップグレードすればよかった!!!という感じなのでぜひご紹介したい。
4つの会員種別
Flightradarには4種類の会員種別がある。
- ベーシック(無料)
- シルバー(月$1.49/年$9.99)
- ゴールド(月$3.99/年$34.99)
- ビジネス(月$49.99/年$499.99)
ベーシック会員ではリアルタイムの位置表示くらいしか利用できないが、シルバーになると広告がなくなり、過去のデータを60日まで遡って表示でき、飛行機の詳細情報がより多く見られるようになる。さらにゴールドになると、エンルートチャートの表示、気象情報の表示、過去のデータを180日まで遡れるなどの機能が追加される。
このうち、アプリ内で購入できるのはゴールド会員までであり、しかもシルバーでもゴールドでも3ヶ月無料に変わりはなかった。なのでせっかくなのでゴールド会員になってみた。
ちなみに誰でも7日間は無料お試しができるようである。
表示がガラッと変わるゴールド会員
そしたら革命が起きた。
なんといってもすごいのは上空の航空路をオーバーレイで表示できる機能である。
当たり前だが航空機は上空を適当に飛んでいるわけではなく、基本的には事前に提出されたフライトプランのルートに沿って飛ぶ。
6/19のデルタ航空167便(シアトル/成田)は、これまた素晴らしいサイトであるFlightAwareにルート情報が載っていた。
BANGR8 ARRIE INHAM FINGS JOWEN EEDEN J804R TED Q44 HLBLY Q44 OME KUTAL B233 NB B244 LUNAD B962 OLAMA B962 DITOR B223 LUMIN B223 WKE Y10 RUMOI V1 CHE Y10 LARCH Y302 JUGEM Y30 MELON
なんだか呪文のようだが、ざっくりいうと3文字または5文字のアルファベット(CHEやJUGEMなど)は通過する予定の地点、アルファベット+数字(V1やY10など)はその地点間を結ぶ航空路の番号を表している。
Flightradarを眺めていると、成田や羽田に向かう飛行機が太平洋上の一点を目指して飛んで来るのがわかると思う。
そこで実際にDL167便の飛んできた軌跡を見てみると、ちゃんと上記のルートを通っていることが一目瞭然なのだ。これはすごい。
日本上空の飛行機も、一見バラバラに飛んでいるように見えるが…
実はちゃんと線に沿って飛んでいることがよく分かる。
もちろん、拡大するとそれぞれのポイントの名称も分かる。
羽田空港の到着経路上のウェイポイントはそれぞれA〜Dで始まる。ということもひと目で分かる。
なんと素晴らしい……!
今後はウェイポイントの名称で検索する機能がついてくれればもう言うことなしである。
その他の機能
設定項目がいろいろいじれる。
飛行機の表示ラベルも、ゴールド会員になると4行に増える。
特定の機材が過去どのルートで使用されているかも見られる。
例えば、R2-D2ジェットことANAのJA873Aという機体は、ここ最近は成田を拠点に各地へ往復している。
先日話題になったカタール航空のサウジアラビア上空迂回もちゃんと過去のフライトを振り返って「あーほんとだ」となる。左は5月下旬のもの、右は6月中旬のもの。国交断絶したサウジアラビアの上空を飛ばせてもらえないカタール航空の便。
まだゴールド会員に切り替えたばかりなので成田の周辺ばかり見ているが、今後はヨーロッパの方も見たいと思う。何か新しい発見があったらまた書きたい。
ちなみに新しいアプリはアイコンの色が違うよ。(右の濃いほうが新しいアプリ)