成田空港の第2ターミナルに電車で到着すると地下1階に到着する。出発ロビーは3階なので、エスカレーターかエレベーターで3フロア分上がらなければいけない。
空港利用客は基本的にたくさんの荷物を持っている。そんな荷物を効率的に運べるのが手荷物カートだ。これがあれば、1人で複数のスーツケースを運ぶことができる。
では、複数の荷物を乗せたカートを押した利用客が、出発ロビーまで上がるにはどうすればいいか?
成田空港では、カートを押したままほとんどのエスカレーターに乗れる。
エスカレーターの傾斜はかなり緩やかなのでそのまま乗れるのだ。上の写真のように、エスカレーター近くの柱にも「カートOK!」と大きく貼ってある。
が、やはり大きいカートのままエスカレーターに乗るという文化圏では育っていない人が多いのか、結果的にエレベーターの前がカートであふれる。
出発階へ上がるエレベーターはこの写真にある2基と反対側の2基の計4基があるが、残念ながらカートを乗せる想定で作っておらず、成田の大きいカートでは一度に1台しか乗せられない。
このように、駅から歩いて来た通路の正面がエレベーター、脇にエスカレーターという配置であり、手前の柱に大きく「カートOK」と掲示しても目に入らない人の方が多いのだろう。
たまに「知っている」人がカートのままエスカレーターを上がって行くのを見て「気づいた」人がエスカレーターに行くが、それが途切れるとまたエレベーター前にカートがあふれる。
到着階から駅に向かう動線がエレベーター前を通るため、残念ながらカートが駅に向かう人の邪魔になっていたりする。
付近には、放置されたカートを回収して所定の位置に戻す作業員もいるし、すぐ手前には案内カウンターもあるのだから、気づいたときに客に声かけしてエスカレーターに誘導するくらいのことはしてもいいと思うのだが…
第2ターミナルに行くたびにもやもやするので一度ご案内カウンターに意見を申し上げたこともあるのだが、その後「カートOK」という案内が大きくなっただけで根本的な解決には至っていない。
考えうる対策
エレベーターを大きくする工事をする
カートのサイズを小さくして2台乗れるようにする
エスカレーターに誘導するサインを床に貼る
誘導員を配置する
いっそ地下の鉄道駅にカートを置かない
まあもしかすると、エスカレーターで行けることを知った上でエレベーターをあえて待っている人もいるのかもしれない。
そうだとしても、子どもを2人連れてカートを押している夫婦のように、本当にエレベーターを利用したい人もいると思うので、もっとスムーズに利用客を上の階に運べるように何らかの対策をお願いしたいところである。
ちなみに「物申すシリーズ」はこれで2回目。
前回は空港内の道路形状に物申した。
成田空港内の道路形状の悪さと信号の多さに物申す! - 成田空港を応援したい。
次回は何に物申そうか。たくさんあるにはあるのだが…