家を買ったり引っ越したり職場が変わったりしていたらあっという間に更新が半年以上空いてしまった…変化の早い航空・空港業界、うかうかしていると置いていかれちゃう。
成田空港絡みでいうと大きな話がたくさんあったのだが、その前に肩慣らしとして耐えられないほど遅かった新居のインターネットがはるかに早くなった話をする。
結論から言うと、nifty光が遅い人は「v6プラス」を申し込んで対応ルーターを買いましょう!という話。他社にサービスを乗り換えるより投資が少なくて簡単なはずです。
インターネットが遅い!!
うちが引っ越したマンションは、宅内には各戸までLAN回線が引いてあると入居時に説明された。
↓こんな感じ。
LAN配線方式|集合住宅の導入工事と配線方式について|フレッツ光公式|NTT東日本|インターネット接続ならフレッツ光
インターネットは、フレッツ回線を利用したサービスである「@nifty光」を申し込んだ。
LAN配線方式のためマンションの部屋まで直接LANケーブルが引いてある我が家では、特段工事の必要もなくインターネットが開通。モデムは必要なく、もともと前の家から使っていたバッファロー製の無線LANルーターをつなぐだけであっさりインターネットに繋がった。
が・・・スピードが遅い!!
Googleにも「インターネットの速度は低速です」と言われる有様。
「nifty 遅い」で検索すると、山のように出てくる同じような悩みを抱えた人の数々・・・
特に夜間になるとダウンロード速度は平均して5Mbps前後に。これじゃブログを書く気も起きないよ〜(言い訳)
「v6プラス」の可能性
いろいろ検索すると、「v6プラス」というオプションに申し込むと改善される可能性が高そう。
夜インターネット回線が遅いのを改善してみた(@nifty/フレッツ光/v6プラス/WXR-1900DHP): わかぶろぐ
尊敬する勝間さんもブログで書いてた。
最近、家のネットを、IPv4からIPv6へ変更したら、倍くらい速くなりました - 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ
で、よくよく思い出してみたら、niftyに申し込んだときにv6プラスも申し込んだ記憶がある。
さらに、フレッツの提供する速度測定サイトで、IPv4網を経由しない速度測定もやってみた。
速度測定サイトについて|サービス情報サイト(IPv6/IPv4)|サービス別サポート情報|サポート|NTT東日本フレッツ公式
サービス情報サイト(NGN IPv6)接続方法|フレッツ光公式|NTT東日本|インターネット接続ならフレッツ光
すると、あっさり下り70Mbpsという速度が出る。
(イメージ)
なーんだ、やればできるじゃん!申し込んだ記憶はあるし、やっぱりv6で通信できてるよねと思って引き続きネットサーフィンに戻る・・・が、どうにも速度が遅い。
おかしいな?とGoogleやその他速度測定サイトを試すが、やはり4〜5Mbpsしか出ない。やっぱりおかしいぞ。
我が家は「v6プラス」なのか?
まずは自宅で使っているルーターが対応しているか、「型番 v6プラス」で検索。すると検索結果上位に、以下のページが出てきた。
IPv6に対応していますか(無線LAN親機、有線ルーター) - アンサー詳細 | BUFFALO バッファロー
ふむ、ちゃんと「対応」と書いてある。(これがそもそもの勘違いなのだが・・・)
ではなぜ遅いのか?さらにいろいろ検索すると、ルーターの設定画面を開いて、接続設定を「v6プラス」にしろと出てくる。ところが我が家のルーターにそんなオプションはない。
そこでniftyに特に夜間の速度が遅い旨メールで問い合わせた。すぐ回答が来た。nifty素晴らしい。回答を要約するとこんな感じ。
- ルーターを再起動しても変わらない場合は、v6プラスというオプションの利用を検討してほしい
- 現在は「v6プラス」ではなく「IPv6接続オプション」が開通している
- 「IPv6接続オプション」は、v6プラス対応ブロードバンドルーターを使う場合や、「v6プラス」がご利用できない環境などであった場合に開通する
いや、ルーター対応してるじゃん???
最初上の回答を読んだときには、「対応ルーターを使う場合」に該当するのか(すでに我が家では対応していて開通済みなのか)と思ったが、それなら「v6プラス」の利用を検討してほしいとは回答しないはず。
と、さらに調べるはめに。するとこのページがヒット。
対応ルーターの一覧が下の方に載っているので真っ先に見ましょう。うん、うちで使ってるバッファローのWHR-1166DHP3はちゃんと載って・・・ない!!!????うそ!??対応してなかった!!
というわけで、「IPv6通信には対応している」のと「v6プラスに対応している」のをごっちゃにしていたというのが答えだった。対応していない機器をつないでいたため、nifty側では「接続オプション」を開通させたとのことらしい。
そうと分かれば話は早い。対応している機器を買うのみ。
(余談)ちなみにnifty的には「対応ホームゲートウェイ(ひかり電話対応ルーター)」を用意するという選択肢もあるみたいなのだが、初めの方に書いたとおりこのマンションでは部屋までLANケーブルが来ているのでもともとホームゲートウェイをレンタルしていない。
ホームゲートウェイをレンタルするにはどうすればいいかサポートセンターに問い合わせたところ、「月額500円で光電話に申し込む」(レンタル料込)しかレンタルの方法はないということであった。うちには固定電話もその必要性もなかったので、あっさり却下。だって仮に5000円でルーターを買えばたった10ヶ月で同じ金額になるし。
祝・開通!
niftyサポートの言う通り、いったんIPv6接続オプションを解約した。もともとv6プラスを申し込んだつもりがIPv6接続オプションが開通していたのなら、対応機器をつないで設定すれば良さそうなのだが、解約再申し込みが必要らしい。
対応するルーターを買って、家のLANケーブルにつなぐ。最近のルーターはインターネット回線を自動判別して接続設定をしてくれるので、あっさりインターネットにつながる。IPv4で。
これでv6プラスの申込みをすれば晴れて利用開始となるはず・・・だが、v4でつながったままで申し込んで大丈夫なのか最後まで不安だった。
が、あっさり24時間後くらいに「「IPv6接続オプション」ご利用開始のお知らせ」というメールが来て、無事インターネットの速度が10倍以上になった。


ほぼ同じ時間帯(平日22時頃)に計測したもの。
おかげで今は快適なインターネット生活を送れている。めでたしめでたし。niftyのサポートはいつメールで問い合わせてもこまめにちゃんとした回答を送ってくれて助かった。電話もすぐつながったし、受け答えは丁寧だし感動した。
番外編:LAN配線方式は「ギガ」になれないのか?
LAN配線だから遅いのか?
本編ではあっさりv6プラスという解決策を載せたが、最初に速度が遅いことの原因として考えたのは、マンション棟内の回線が輻輳しているのでは?ということだった。
そういえば最初に光回線を申し込んだときに「お客様の設備ですと最大100Mbps」のサービスになりますと言われたのだった。(「ギガ」に申し込んだのに!!)
なので、いくらインターネット網とマンション間の回線が太くても、光ですらないケーブルをマンション住人で共有していればそりゃ遅いよね、と思った。そこで上記のフレッツ速度測定を試してみたのだが、あっさりその予想は裏切られ(70Mbpsは出た)、原因を他に探ることになり、上記の解決となった。
LAN配線を飛び越えるには?
でも、面倒なやり取りを経てインターネットの速度改善をするんだから、やるからにはうちも「ギガ」速になってほしいということで同時並行で他の解決策も探ってみた。
まずはniftyに聞いてみる。
Q:マンションでも管理組合の許可が出ればnifty側で光ケーブルを家まで引いてくれるの?
A:住んでいるマンション自体がフレッツ光ネクストにしか対応してないから、「ギガマンション」の導入や配線方式の変更がしたければ管理組合に相談してほしい。
Q:一戸建て向けプランを申し込んだら専用回線を引いてくれるの?
A:申込み自体は可能だが、回線が引けるかどうかは申込み後のコンサル次第。引けない可能性もあり。
ということで工事費や新規費用を考えて、戸建てプランはここで断念。
他社は?
そもそもこのマンションには運悪くフレッツ回線しか来ていなかった。フレッツを利用しない固定インターネットというと、auひかりやNURO光が思いつく。
auひかり・・・そもそもマンション自体にサービスが導入されていないと、申し込むことしかできない。サービス導入については個人の問い合わせ窓口はなく、マンションの管理組合や管理会社が代理店などを通じて導入することになっているらしい。そこまで大変な思いをして乗り換えたいかと言われるとそこまででもないので却下。それにしても戸建てプランで最大10Gbpsはすごい。
NURO・・・我が家のような8階建て以上のマンションは、「NURO光 for マンション」しか申し込めない。こちらもau同様マンション自体にサービスが導入されていないと申し込めない。NUROのユニークな点として、「とりあえずエントリーをして他の入居者が集まるのを待つ」という仕組みがある。4人以上エントリーが集まるとNURO側がマンションの管理組合と交渉してくれるらしい。ただし、サービス開始しても契約者が4人を下回るとその時点で強制的に解約されてしまう。利用料の安さと回線の速さは魅力的だが、人を集めるのもサービス終了のリスクも面倒なので却下。
というわけで、v6プラスがいったん人並みの速度を出してくれているのでひとまずここまで。おしまい。