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ダンジョン飯の次は絶対に『世界八番目の不思議』を読むべき

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マンガが好きだ。

最近買ったマンガの中で何かおすすめと言われれば、宇島葉(うのしま・よう)さんの『世界八番目の不思議』を断然おすすめしたい。

現在コミックハルタで連載中の『世界八番目の不思議』は、私たちが住む現実の世界を舞台にしているようで、でもなんだか少し違う不思議な短編がギュッと詰まった作品である。世界観やセリフ回しが素晴らしく、思わず声を出して笑ってしまう話もある。

コミックス1巻にだいたい7話分入っており、1話はそれぞれPART AとBに分かれていて絶妙にAとBがリンクしており、BではAの続きだったり、Aの話の裏側が語られていたりする。

例えば私が一番笑った話は2巻の動物園の話なのだが、Aのパートでは、苦境に立たされている動物園を立て直すためにメンバーが奮闘する話、Bのパートではそのメンバーのうちの「ひとり」が動物園を辞め、再就職した先で「天職」を見つけるものの、元の上司の意外な素顔を見てしまう話といった感じだ。

随所に散りばめられた小ネタもいいアクセントになっていて、ちょっとした壁の貼り紙に思わずニヤッとしてしまったり。

カバーを外したところまでしっかり描き込まれていて、さすがだな〜と思うことしきりである。

ここからほんの少しだが試し読みもできる。

世界八番目の不思議 1 - 漫画(マンガ)・無料試し読み・電子書籍 | BookLive!

 

そんな宇島葉さんのこの作品だが、雰囲気としては九井諒子さんの短編集に近い。

漫画家の九井諒子さんといえば、初の長編作品『ダンジョン飯』が「このマンガがすごい!」2016オトコ編第1位に輝いたことで有名だ。なんとこちらも現在同じくコミックハルタで連載中。

このマンガがすごい!2016:「ダンジョン飯」「ヲタ恋」が選出 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

ファンタジーというかちょっと現実離れした世界を舞台にしたショートショートを多数描いていて、読み始めるとすぐにその独特の世界観に引き込まれることは必至である。

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個人的には短編集も大好きで、写真下側の三冊はどれも読みごたえは抜群でページのどこからめくってもついつい物語に引き込まれてしまう。

九井さんの短編集は竜だったり人魚だったり狼男だったり、どことなく現実世界とファンタジーがリンクしていて「なんとなくありそう」な話が多いのに対し、宇島さんの短編集は「地獄」だったり「彦星と織姫」だったり「身長が4mくらいある女子高生」だったり、この世界がもしこうだったらという「if」の話が多いように思う。

なんでそんな設定になるんだとは思わず、初めから「そういう世界なのだ」と受け入れて読んでほしい。

 

ダンジョン飯をおすすめされて読んでみたらハマってしまったという人や、ダンジョン飯をきっかけに久井さんの短編集を読んで面白かったという人はきっと気に入ると思う。

というか本当に発想が素晴らしくて、今もこの記事を書くためにどんな世界観があったかもう一度見ようと思ったらついつい20分くらい読みふけってしまったほど。危ない危ない。

みなさんもぜひぜひ読んでみてください!