こんにちは、なりっぴです。
成田空港のガチャに続き、Yahoo!ニュースのトップに航空関係のコラムが。
アジア舞台に海外勢との競争、地方路線の開拓……5年目のLCC展望 (THE PAGE) - Yahoo!ニュース
経由便でいいからシェムリアップ・プーケットとか、フィリピンのダバオとか、国内だと成田=長崎、道東(帯広・女満別・釧路)とか新規開拓を頑張って欲しいなあ
2017/01/22 23:06
「今年のLCCを展望してみる」と言いつつ今各社が発表している内容をまとめただけの記事でした。こんなのは誰だって書けます。
これに負けじと私も2017年のLCCを展望してみたいと思います!
2017年、増える各社の機材
一方しっかり取材をして記事を書くことに定評のある(と個人的に思っている)Aviation Wireのこちらの記事によれば、成田を拠点とするジェットスター・ジャパン、バニラエア、春秋航空日本の3社の2017年の機材数は、
- ジェットスターは21機(+1)
- バニラエアは15機(+4)
- 春秋航空日本は6機(+3)
(カッコ内は2016年末比)
になる予定とのこと。各社さらに機材を増やしてきますね。
ジェットスター・ジャパン
ジェットスターは1機増やし、週末や、GW・お盆などの繁忙期を中心に成田=札幌・福岡・那覇など確実に集客が見込める路線で手堅く稼いでくるんじゃないかと思います。
というのは、ジェットスターの時刻表を見ると、毎日運航する便に加えて「月金土日」運航の便が多いことに気づくと思います。LCC・成田という立地的にビジネス客という堅い需要がそこまでない以上、帰省客や旅行客需要を取り込んでいるためどうしても乗客数に波があるわけです。
2017年に1機しか増やさないということからも、新しい路線を開設するのではなく、需要が増える週末を中心に増便を計るという見方が自然だと思います。
バニラエア
バニラエアも+25%の機材数です。奄美の新規開拓は個人的にはかなり当たりだったと思っています。関西からも奄美に行くようですし、来月から成田・関西=函館線を開設。引き続きANAグループのリゾート路線担当として路線を開設していくのでしょうか。
バニラエアは就航当初から結構国際線に力を入れています。台北・高雄・香港には本数も多く、日本人よりも現地の方々の方が多く乗っている便もあるとか。
最近就航したフィリピンのセブに続いて、ダバオやクラークなど日本に来る需要が見込める都市への就航はあるかもしれません。ベトナムのハノイやダナン、ニャチャンあたりも台北経由で行けそうです。
他には、最初の記事のブクマコメントでも書きましたが、日本人がよく行く観光地で直行便がないカンボジアのシェムリアップやタイのプーケットとか飛んでほしいです。ホーチミンと同じく台北経由で行ける距離ですし。
もっと日本人が行くビーチリゾートと言えばグアムやサイパン。韓国のLCCティーウェイ航空には関西からグアム線がありますので、ぜひバニラエアにも頑張って欲しいところ。
【朗報】バニラエアがANA未就航地やリゾート線に進出 - マイレージ獲活
こちらのブログにあるとおり、バニラエアの将来の計画の中にはミクロネシアの島々も含まれているので可能性がないわけではありません。日本の航空会社では、JALは成田からグアムに飛んでいますがANAは飛んでいないので、同じANAグループのバニラエアを使って就航するかもしれません。パラオもぜひ飛んで欲しいですね。
ただ太平洋の島々は各所で指摘されているとおり「ETOPS」の問題があるのでもっと時間がかかるかもしれません。
「万が一片方のエンジンが止まっても安全に飛行を継続できる時間」を航空機の機種ごとに認定、さらにその航空機1つ1つに対しても認証を与えて、 こういった洋上ルートの運航の安全性を担保する「ETOPS(Extended-range Twin-engine Operational Performance Standards)」というルールがあります。
CI17便がウェーク島にダイバート。成田からハワイあれこれ - 成田空港を応援したい。
グアムに行くためには何かあったときに途中で降りられる空港がほとんどありません。洋上ルートを飛行する場合には自社の機材にETOPS認定を受けなければならないため、太平洋路線への就航はもっとコスト的に折り合うようになってからではないでしょうか。
春秋航空日本
春秋は倍に増やし、現在運航している重慶・武漢に加え、天津・ハルビン線にも就航するようです。
http://www.naa.jp/jp/press/pdf/20170112-SpringJapan.pdf
春秋の中国便は成田を午前〜昼に出発し、折り返して夜にこちらに戻ってくる1往復のパターン。今月受領した4機目でこの路線を開設するということは、あと2機受領すれば中国にさらに1日あたり2路線開設できることになります。
本家春秋航空は中部・関西の各空港から中国本土に多数の路線を開設していますから、その2空港から飛んでいて成田からは飛んでいない、常州、銀川、合肥、鄭州、石家荘あたりは結構熱いんじゃないかと思います。2つの都市に対してそれぞれ週に3日+4日の曜日運航にすると1機で2都市カバーできますから、一気に4都市もありえない話ではないです。
成田には「ハブ化インセンティブ」と言って成田から就航していない都市に路線を開設してくれたら着陸料割り引きますよーという制度があるので、かなりインセンティブが働くのではないかと。
成田の運用時間の問題
成田空港の運用時間は原則として6時〜23時まで。
航空会社の自己都合による遅延では、23時を1秒でも過ぎてしまうと離着陸は認められません。2013年3月から、やむを得ない理由による23時〜24時までの離着陸は認められるようになりましたが、着陸料が倍かかります。
http://www.naa.jp/jp/csr/curfew/
成田を拠点とするLCCで、22時台に運航する便が少ない理由のひとつはこれです。
また、夜間の騒音を防止するため、開港当初から21時以降の便数も制限されています。これが第2の理由です。
特に22〜23時の1時間は、両方の滑走路を合わせて20回/日、108回/週の上限が決められています。この時間は貨物便の出発が多いため、LCCが枠を取りたくても取れないということがあります。
夜間発着回数規制
A滑走路 22:00〜22:55 10回/日まで 54回/週まで
B滑走路 22:00〜22:55 10回/日まで 54回/週まで
「国際線発着調整事務局の概要」 P.10より
http://www.schedule-coordination.jp/jpn/about/pdf/brochure(JPN).pdf
現在成田空港では急激に第3滑走路建設の動きが盛り上がっていて、地元住民から反対の意見もたくさん聞かれます。実は空港側の提案には第3滑走路建設に加えて、空港運用時間の延長案も含まれていて、個人的には時間延長のほうが本命なんじゃないのかな〜と思ったりもします。
どんどん増える成田のLCC
成田空港を応援する当ブログとしては、成田の運用時間の問題はありつつも、各社意欲的に機材・路線を増やしていってくれることを願うばかり。最近セキュリティチェックがめっちゃ混んでいる第3ターミナル自体もなんとかしてくれ〜と願っています。
いずれにせよこれからのLCCの動きは要チェックです!本日もお読みいただきありがとうございました。
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